見落としがちな災害備蓄の盲点-トイレ編
防災ナレッジ
企業や施設管理者様向けに、防災備蓄の見落としがちなポイントをシリーズでお伝えします。初回は、災害時の「トイレ問題」の重要性です。
災害時に切実な「トイレ問題」
大規模災害発生時、ライフライン(上下水道)の停止により水洗トイレは使用不能となります。これは単なる不自由だけでなく、衛生環境の急速な悪化、感染症のリスク増大、被災者への深刻なストレスにつながります。特に、避難所や病院、企業内でのトイレ確保は、災害発生後の早期の課題となっています。
トイレ問題が事業継続に与える影響
事業継続計画(BCP)において、従業員や利用者の健康と生活環境の確保は不可欠です。不衛生な環境で排泄を我慢すれば、体調不良や感染症発生のリスクが高まり、早期の事業再開を困難にします。食料や水と並び、非常用トイレの確保は、事業継続の成否を左右する極めて重要な備えなのです。
今すぐ見直すべき備蓄のポイント
非常用トイレは、「備えている」だけでなく、「すぐに使える」ことが大切です。重い備蓄品は運搬が難しく、組み立てに手間取ると緊急時に対応できません。次のコラムでは、本当に役立つ非常用トイレの具体的な選び方についてご紹介します。
備蓄だけで終わっていませんか?
非常用トイレを備蓄しても、「重くて運べない」「組み立て方が分からない」といった理由で緊急時に活用できないケースは少なくありません。混乱時でも限られた人員で迅速に設置できることが、非常用トイレに求められる最大の要件です。
災害時に「使える」非常用トイレの3つのポイント

非常用トイレを選ぶ際に、ぜひ重視していただきたい3つのポイントがあります。
1. 軽量で持ち運びやすいこと:本体が軽く(例:本体580g)、どこへでも手軽に運べる設計であること。
2. 工具不要で簡単に組み立てられること:迷わず組み立てられるシンプル構造で、約1分で完了すること。非常時の現場の負担を大きく軽減します。
3. 耐久性が高く、長期保管できること:発泡スチロール製などの湿気や劣化に強い素材で、半永久的に保管が可能であること。頻繁な買い替え負担を軽減します。
「もしも」の備えを「いつでも」の安心に
非常用トイレの機能は、大規模災害の備蓄だけに留まりません。軽量で組み立てが簡単な製品は、日常の様々な「困った」にも対応できるポテンシャルを秘めています。
災害時以外での活用例
- 介護・福祉施設での活用:病室やベッドサイドに一時的に設置する移動式トイレとして利用可能です。感染症対策備蓄としても役立ちます。
- 工事現場での活用:仮設トイレの設置が難しい場所や、急な人数増加に対応する現場用備蓄として。
- アウトドアでの活用:キャンプなどのアウトドア先でトイレがない場合の簡易トイレとして非常に便利です。
備えは「日常」と「非日常」の境界をなくす
非常用トイレの備蓄は、災害への備えであると同時に、私たちの日常をより安心で快適なものにするための投資です。この防災トイレ「ニコニコスチレット」は、高い耐久性(耐荷重200kg)と簡単な組み立てで、緊急時も日常的な使用時も安心を提供します。

ぜひ、この機会に非常用トイレ備蓄を見直してみませんか。ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。